【報告】ときめき学校2023~ささかみ~開催しました
パルシステム新潟ときめきでは、パルシステムの産直産地であるささかみ地域(阿賀野市)の生産者との交流に取り組んでいます。
今年度は3回シリーズで、パルシステム『有機新潟こしひかり』の生産者である青木さんの田んぼで、有機米と合鴨農法の学習・交流を行っていますが、その第1回・第2回について報告します。
第1回 有機米の学習と合鴨の放流体験
6月11日(日)の第1回では組合員家族11組30人が参加。そのなかには、今年から始めたテーマ別組合員活動「つくるチーム」の『つくパル』さんも2組5人参加しました。
生産者の青木さんによる有機米の説明、その奥様による合鴨の説明。そのなかで、飼っていた170羽の合鴨が野生動物に襲われて僅か20羽しか生き残らなかったという悲しい話もありました。
説明のあとは、急きょ追加購入した生後3日のヒナ鳥を生育用のハウスに放す様子を見学した後、有機米の田んぼに移動。参加者の子どもたちの手で、一羽ずつ田んぼに放しました。
最初は戸惑っていた合鴨たちもすぐ水に慣れて、群れになって元気に泳ぎ始めました。
第2回 合鴨への餌やりとお仕事観察
7月1日(土)の第2回は9組28名の参加でした。
この日はあいにくの雨模様。まずは、生産者の青木さんから米づくりの1年間の作業内容の説明があり、その後施設内の見学。乾燥機や籾摺り器など様々な設備の説明がありました。
そうこうするうちに雨が小降りとなり、霧雨状態に。合鴨たちの待つ田んぼに移動。ところが、合鴨たちは田んぼの中ほどに集まって動きません。なんでも、田んぼに食べ物があるうちは餌やりにもあまり寄って来ないそうで、楽しみにしていた餌やりは出来ませんでした。でも、大きくなった合鴨たちをみんなで眺めることができましたよ。
田んぼから戻った後は、合鴨たちの成長とお仕事ぶりを撮った動画を視聴。合鴨たちが泳いだ後の水が濁っていく様子には、オーッとどよめきが上がりました。(合鴨たちが泳ぐと水が濁って水中の光が遮られることで、雑草の光合成が抑制されます)
次回(第3回)は11月、楽しく美味しい試食会を予定しています。
合鴨農法について
実は、田植え直後は稲よりも雑草の方が強く、何もしないと稲が負けてしまうため、一般的には除草剤が使われます。しかし、有機(無農薬、無化学肥料)の米づくりでは、薬剤に頼らずに雑草が生えにくい環境をつくるため、さまざまな農法が開発されてきました。
その農法のひとつが「合鴨農法」。田植え後の田んぼに若い合鴨を放し、その子たちが泳ぎ回ることで土が攪拌されて水中の光が遮られ、雑草の光合成が阻害されて繁殖が抑えられるという農法です。