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INTERVIEW

達人にときめき

調味料

ときめきゆずぽん酢

「佐渡のもずくに合うぽん酢を、とお客さまから依頼を受けたのが、弊社のゆずぽん酢の始まりです。もう20年以上前の話です」。そう明かすのは、菱山六醤油の五十嵐栄一さん。今年で創業106年、新潟県産丸大豆しょうゆをはじめ、新潟では知らない人がいない老舗です。

「『ときめきゆずぽん酢』は、ベースの丸大豆しょうゆがしっかりしていることが、まず欠かせません。新潟のしょうゆは、すっきりした口あたりでフルーティー。そこにゆずの風味をきかせて、爽やかさな香りと味を引き出しました」
老舗の意地にかけ、『ときめきゆずぽん酢』の原材料は妥協しませんでした。新潟県産丸大豆しょうゆ、鹿児島産のかつおぶし、北海道産の昆布、国産のゆず。フレッシュで香りのよさを考え、産地で氷結冷凍したゆず果汁を取り寄せています。

「『ときめきゆずぽん酢』が完成するまでの道のりは、長かったですよ。試作するたびに、知り合いの料理屋さんに協力してもらい、冷や奴、鍋、しゃぶしゃぶ、焼き魚、煮物と、いろんな料理にかけて味見しました。人の舌はとても敏感。ゆずぽん酢1リットルにつき塩1gの差で、甘みも酸味も変わります。どんな料理にもあう商品にするのが、こちらの腕の見せどころ!」

「昔ながらの原材料や工程を変えず、ていねいに“モノづくり”を続けていく。それがこだわりになる」と五十嵐さん。「ひとつの商品が地元に浸透するまで、10年はかかる」と言います。
「新潟には、いいものを人に教えたり、あげたりする文化があります。そのなかで時間をかけて少しずつ、商品が育っていく。『ときめきポン酢』は、まだ生まれたばかり。これから時間をかけて、発酵食品のようにゆっくり育っていくでしょうね。新潟のみなさんに、可愛がっていただける商品だと自負しています」と、誇らしげに語ってくれた五十嵐さん。「『ときめきゆずぽん酢』を切らしたので、別のメーカーのゆずぽん酢を買ったら、家族にすごく怒られた』との声が届いたこともあるとか。取材の最後には、こんな本音も……。

「実は私、酸っぱいものが苦手で、ゆずぽん酢もあまり使わない(笑)。でも、『ときめきゆずぽん酢』は別。酸味が強すぎず、マイルドなので、食べやすい。茹でた豚のバラ肉にサッとかけるだけで、そりゃあもう、最高のおつまみです!」

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